『コラム』
- Citta
- 2022/08/14
北海道コンサドーレ札幌 宮澤裕樹選手【室蘭Cittaインタビュー】
”チームを愛していますか?”
「はい。」
即答で返事をくれたのは、J1リーグ北海道コンサドーレ札幌キャプテンの宮澤裕樹選手である。
チームスポーツの魅力
ーー早速ですが、宮澤選手がサッカーを始められたきっかけは何ですか?
【宮澤裕樹さん(以下敬称略)】私は5歳上に兄がいまして、その兄がサッカーをやっていた事がサッカーに興味を持つきっかけでした。
小学校2年生から、“室蘭大沢”という、今はなくなってしまいましたが、室蘭小学校のサッカー少年団に入りました。
兄の練習にも付いていく事が多かったですし、コーチや周りの方とも顔見知りであったこともあり、自然な流れで始められましたね。
ーー宮澤選手が思うサッカーの魅力を教えてください。
【宮澤】やっぱり、個人で上手くなれることもそうですが、それよりも私は11人のチームとして、勝ちを目指して勝つ喜びを感じていますね。
小学生だった頃はチームの人数が少なかったこともあって、とても仲が良く、チームの仲間と一生懸命戦って勝つ喜びは特別で、当時から魅力と感じています。
ーーなるほど。観戦側の魅力は何でしょうか。
【宮澤】一番はスピード感ですね!
これだけ攻守が入れ替わって、なかなか点が入らなくてもチャンスの場面もありますし、常に90分間心を揺さぶる事ができるスポーツだと思いますね。
応援もやり方によっては声を出して、一週間のストレスを発散したり、全力で声援を送るということも一つの楽しみ方だと思いますし、その方の好きな形で楽しめるものがサッカーの魅力ですね!
チームの象徴「バンディエラ」
ーー北海道コンサドーレ札幌で2007年から一筋、チームの第一線で常に活躍し続けられる理由はなんでしょうか。
【宮澤】そうですね。高校年代と比べた時にプロに入ると、やはり強度が高いですし、いかに自分のコンディションを維持するのか、停滞することなく向上心を持って、肉体的にももちろん、選手としての思考など、進化を止めない事は、プロのサッカー選手には大事な事だと思っています。
ーー宮澤選手の好きな言葉、「無事是名馬」を挙げている理由にも通じるところが?
【宮澤】そうですね。長く活躍し続けることはすごく大変で、まずケガをしない事が最も大事です。
ケガなく自分のパフォーマンスを維持しないと、試合には出れないですし、「ケガをしない事も才能の一つ」だと思っているので、そこは自信を持って、特に最近は大きなケガもなくコンスタントに試合に出させていただいているので、丈夫な体でコンディションを整えておくことが大事だと思います。
ーーコンディションを維持する上で、こだわりを持って実践されていることはありますか?
【宮澤】やはり、“メリハリを持つこと”ですね。
サッカー選手というのは、仕事の時間として考えると、午前中に練習が終わってしまう職業です。
その時間の中でどれだけサッカーと向き合ってプレーできるか、その短時間で自分のポジションでの役割を果たす、パフォーマンスを最大限に出せる、いいコンディションを作ることは意識しています。
地元に根付く、愛されるチーム
ーー北海道コンサドーレ札幌はどんなチームでしょうか?チームに対する想いもお聞かせてください。
【宮澤】サポーターがとても熱いです!
私たち選手ももちろんですが、札幌の皆さんがチームを愛してくださっていて、チーム自身も地域密着で、札幌の皆さんや北海道の皆さんを大切にしながら、一歩ずつ大きくなっていると思います。
私自身も北海道に生まれて、北海道のチームに加入できて、このチームでプレーできることに誇りを持っています。
何とかこのチームで、上まで行くという目標を掲げているので、一丸となって実現させたいですね。
ーー小学校の頃から、サッカーを通して過ごしてきたゆかりの深い室蘭市。宮澤選手にとって室蘭市はどんなところですか?魅力も教えてください。
【宮澤】何といっても、サッカーが盛んな街ですよね。
今は子どもの数も減ってしまって、チームも少なくなっているところはありますが、やはり“北海道のサッカー処といえば室蘭”だと思います。
今でも熱心に教えてくださる、監督やコーチの方もたくさんいらっしゃいますし。
そこは、サッカー処室蘭市として私は誇りを持っていますね!
あとは港町ですから、海と関連する「食」や「観光スポット」もありますし、非常に魅力的な街だと大人になっても感じます。
室蘭に帰ると、イタンキ浜の近くに学校があったのでよくそこにも行きますし、部活でもよく走っていた思い出があるので、帰るとその頃の記憶がたくさん蘇ってきます。
北海道コンサドーレ札幌の選手として還元できること
ーーメディアでも多方面でご活躍の宮澤選手。そういった場所で伝えていきたいものはなんでしょうか。
【宮澤】私たちは北海道に根付いたサッカーチームを作っていますし、北海道の皆さんとってより身近な存在であるチームでいたいと思っています。
今はコロナ禍の影響もあり、なかなか地方に出向いて、サッカー教室を開いたりなど皆さんと触れ合える機会も減ってしまいました。
ですが、これから少しずつ状況も良くなっていけば、私たちは以前の様に、様々な土地で皆さんと触れ合って、未来のコンサドーレ札幌の選手になるかもしれない子どもたちと一緒に交流して、よりチームを身近に感じてもらえる活動をしていきたいです。
ーー北海道民から愛される宮澤選手。今後、室蘭市や北海道にどんなことを還元していきたいですか?
【宮澤】チームとしてプロサッカー選手だからとか、北海道コンサドーレ札幌の名前を使う事によって、様々な方の助けになれると思っています。
「食」や「観光」など、私たちチームがパートナーとして一緒になって行動を起こす事で、少しでもいい影響になると思いますし、プロサッカー選手として北海道の為になる働きができて、サッカーだけではない、違う存在意義を発信していけると思っています。
ーー最後に、これから運動やスポーツを始めたいけどなかなか1歩が踏み出せない室蘭市の方へメッセージをお願いします!
【宮澤】体を動かすことや、スポーツすることの良さは、一人ではなくいろんな方々との交流にも繋がることだと思います。
今回、室蘭市に素晴らしい運動施設が新しくできたという事もあって、より身近に体を動かす事や、スポーツをする事に前向きになれるきっかけができたと思いますので、是非一歩足を踏み出して外に出てみることからでも、新しい㊆栗林商会アリーナの施設を見に行くことからでもいいと思います。
是非体を動かして、汗をかいて、健康に繋がるように、一緒に運動・スポーツを楽しみましょう!