『コラム』
- 室蘭スポーツ協会
- 2022/08/28
最近注目を集める高地トレーニングとは!? ㊆栗林商会アリーナトレーニング室
マラソンなど持久力を必要とする競技アスリートが標高の高い海外に遠征し、トレーニングを積むことは知られています。
2000年のシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手は大会前に標高約3,500mのアメリカコロラド州で高地トレーニングを行っていました。2020年に当時のマラソン日本新記録を打ち立てた大迫傑選手も標高2,400mのケニアで高地合宿を行っています。
このようにアスリートが競技力向上のために高地環境でトレーニングを行うことは有名になってきました。
その一方で一般人が高地トレーニングを行うことは、遠征費や身体的な負担などまだまだハードルは高く、とてもできそうにありません。
ところが、部屋をまるごと高地環境にして、いつでも高地トレーニングができるシステムが最近になって開発されたのです!
しかも!
体力や競技力の向上だけでなく、健康や美容効果も期待できることが分かってきました。
アスリートだけでなく、一般の方にも様々な効果が期待できるんです。
さらに!
このシステムは実際の高地環境のように気圧を変えることなく、酸素濃度だけをコントロールしているため、頭痛や吐き気などの高山病の症状が出にくいようになっています。
通常、高地環境に行くと酸素濃度が下がるとともに気圧も下がるため高山病の症状が出現します。個人差や同じ人でも体調によって変化しますが、高山病は2,000mくらいから発症する可能性があると言われています。
酸素濃度だけをコントロールしているこの空間では息苦しさも感じません。また、従来の運動の概念とは全く異なり、「はぁはぁぜぇぜぇ」と心拍数を上げて行う運動ではなく、血中の酸素濃度をモニタリングしながらウォーキングや軽いジョギングでも身体の内部から細胞レベルで負荷をかけます。
「辛くない」「苦しくない」軽い運動でも同等レベルまたはそれ以上の運動効果が期待できるので、運動の苦手な方やシニアの方にも無理なく行うことが出来ます。
こんな施設が身近にあったら利用してみたいですよね。
㊆栗林商会アリーナのトレーニング室にはなんとこの高地トレーニングシステムが導入されています。
2022年4月にオープンした㊆栗林商会アリーナ。このアリーナにあるトレーニング室で高地トレーニングを体験することができます。誰でも初回体験は600円、通常価格は1,200円となっていて回数券も販売しています。高地トレーニングを導入している民間のフィットネス施設では1回利用あたりの相場がおよそ2,000円程度ですからかなり安くなっています。
高地トレーニングは1回30分。トレーニング前には安全のための確認書や血圧などを測定して安全性を確認します。トレーニング中もトレーニング室に常駐する研修を受けたスタッフが5分おきに血中の酸素濃度を測ってペースをアドバイスしてくれます。
実際にどのように利用できるのか別のコラムでご紹介しているので下のリンクから是非覗いてみてください!